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2021-10-19

高橋一郎 ドキュメンタリー映画監督 フィルムメモリアル _ 2021年11月5日(金)〜6日(土)開催

高橋一郎、1953年神戸市生まれ。ドキュメンタリー映画監督。
原子力発電所から発生する放射性廃棄物の実態を捉えた「24000年の方舟」や、アトピー性皮膚炎の原因を探った「奇妙な出来事アトピー」など、個人の暮らしと社会問題のつながりを見つめ続けました。
その後ハンセン病問題に取り組み、2012年には大作「もういいかい」を、そして今年「一人になる」を発表。
しかし6月、同作のシンポジウムの席上で倒れ、帰らぬ人となりました。
ご冥福を祈りつつ、彼の功績を讃え、特集上映をします。

上映スケジュール

11月5日(金)1作品500円

①10:30『アルコール中毒』(1977年 / 32分)
製作・撮影:高橋一郎 演出:国重和人 録音:草柳俊一
日大芸術学部 映画学科の卒業制作 高橋一郎監督の原点

②11:30『24000年の方舟(はこぶね)』(1986年 / 33分)
ナレーション:大滝秀治 製作:鵜久森典妙・保木政男 撮影:山添哲也
原発の問題をいち早く捉え、東日本大震災後に再び注目を浴びた

③12:30『生命(いのち)ある限り』(1989年 / 49分)
脚本:太田勝信 製作:兵庫県原爆被爆者団体協議会 撮影:山添哲也
被爆者が語る広島・長崎の被爆の実相 あの日から今もなお

④14:00『奇妙な出来事アトピー』(1991年 / 46分)
ナレーション:日色ともゑ 製作:鵜久森典妙 撮影:山添哲也
アトピー性皮膚炎を生み出す社会の問題を描く

⑤15:15『風ものがたり 食と農と環境』(1995年 / 58分)
地球環境映像祭・環境教育映像賞 日本映画復興奨励賞
ナレーション:川津祐介 製作:鵜久森典妙 撮影:山添哲也
農業と自然環境の関係を描き、エシカルな視点を先取りしている

⑥16:30『フランドン農学校の尾崎さん』(2006年 / 73分)
ナレーション:西山広士 製作:鵜久森典妙 撮影:原ひろし
大阪府能勢町で有機農業をはじめて30年 尾崎さんの一年

原発の抱える矛盾、そして食と農が環境に及ぼす影響、今ようやく世界が目を向け始めた問題にいち早く着目していた先進的なドキュメント群です。

11月6日(土)1作品1000円

①10:30『もういいかい ハンセン病と三つの法律』(2012年 / 143分)
ナレーション:鈴木瑞穂 製作:鵜久森典妙 撮影:原ひろし
脚本:川島信治・高橋一郎
百年にわたるハンセン病の歴史を描いた 監督渾身の大作

②14:00『一人になる 医師小笠原登とハンセン病強制隔離政策』(2021年 / 99分)
ナレーション:竹下景子 製作:鵜久森典妙 撮影:原ひろし
科学と信仰を貫き、国のハンセン病患者隔離政策に抵抗し続けた医師

人は病む存在。「すべての病む人が安心して生きていける社会を作ること」という監督の願いに、私たちはどのように応えていくか?世界中がコロナ禍に覆われたいま、喫緊の課題となっています。

開催日時・場所

▼日時
・2021年11月5日(金)〜 6日(土)

▼場所
兵庫県立美術館 ミュージアムホール1F
神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1(HAT神戸内)

▼アクセス
・阪神岩屋駅(兵庫県立美術館前)から徒歩約8分
・JR灘駅 南口から徒歩約10分
・阪急王子公園駅 西口から徒歩約20分

▼マップ
https://goo.gl/maps/r3gWDdinhreeuzPF7


▼主催
兵庫県立美術館アートフュージョン実行委員会
兵庫県映画センター

お問い合わせ先

兵庫県映画センター内 KEN-Vi 名画サロン係
078-754-5503

パンフレット

メディア掲載

朝日新聞(2021年11月3日)
http://utiinkai.com/wp-content/uploads/2021/11/211103_朝日新聞.pdf

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